幻のハプログループD!突然姿を消した遺伝子をもつ日本のアイヌ民族は謎多き人々だった!
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どうもおちゃずけです。最近ふと図書館で手に取ったアイヌ民族の本が面白くてリサーチが止まりませんでした。
※この記事はアイヌ民族の方々への偏見、差別などを助長するものではありません。
※この記事はTrey The ExplainerさんのThe fascinatingly Mysterious Origins of Ainuを主に参考にさせていただきました。僕は学者でもなんでもありません(笑)
何人の方だと思いますか?
この写真を見て「日本人」と答える人はあまりいないでしょう。外国人がイメージするに日本人のこんな見た目ではなく
たぶんこんな感じでしょう.......笑。
今回は世界的にもあまり知られていない。というより日本人でもあまり知らないアイヌ民族について紹介します。
この人はアイヌ民族の方でアイヌ民族の方は一般的な日本人とは少し異った見た目をしています。というよりも日本人だけではなく一般的なアジア人ともかなり異なる風貌をしているのです。
西洋の人のようにも見えて、「How are you~?」と一緒にハンバーガーとコーヒーをもって登場してきても違和感はあまりないような気がしますよね。萱野 茂さんはアイヌ文化の第一人者です。
アイヌ民族とは?
一言で言うと"THE 縄文人"ですが、どうやらこんな一言では言い表せないくらいの謎とストーリーがあるっぽいです....!
純潔のアイヌの方は肌が白く体毛が濃く、髪の毛はくせっ毛というのが特徴です。顔の骨格と目の形も一般的な日本人とは異なっていていわゆる「ヨーロッパタイプ」の顔や目の特徴に近いです。
とても特徴があり東アジア圏のどの民族と比べてもかなり異なった見た目をしています。
プリズンブレイクのスクレに似てる気g
アイヌ民族は人類学者を長い間悩ませてきたそうです。
1940年にアイヌ民族について書かれた本には
- 肌は白く時には白色人種と同じくらい白いこともある
- 髪の毛には癖があり
- 目元の堀が深い
と書いてあったそうです。
なので当初はアイヌ民族は白人の枝分かれした民族であるともされていた時期があったそうです。しかしこれは証明されていません。
現在のアイヌ民族
今日アイヌ民族の人口は決して多いとは言えません。北海道を主な居住圏としていて南樺太、千島列島、東北北部にも住んでいます。人口は2万人と言われていますが正確な人口はあいまいで20万人という報告もあります。
自分の先祖がアイヌ民族と知らずに生活している人も多いのかもしれません。
アイヌの人々は伝統的な日本の文化(大和文化)とは異なる特徴的な文化を持っています。
男性はある年齢を超えるとひげを剃らなくなったり、女性は口周りに入れ墨を入れたり服には幾何学模様が入っているなど明らかにことなります。
アイヌの言い伝えにはアイヌは日本の先住民で「太陽の人々」が来る前からここに住んでいたというものがあります。これは大和民族を意味してると思います。
実は中国もアイヌの人々の存在に気づいていました。
未開の地の蝦夷(毛深い人々)として存在を確認されていました。風変わりな見た目と長いひげを持つ人々として説明されています。
中世期にアイヌの人々は大和政権の侵略に抵抗したという説もあります。
14000年から紀元前300年くらいまで日本は縄文文化を中心とする文化が繁栄します。
蝦夷とアイヌは発掘物からわかる通りにかなり似通った文化を持っていて身体的特徴もかなり近かったとされています。
縄文、弥生と大和民族の形成
最初は日本列島には縄文人(蝦夷、アイヌ)が住んでいました。そこに中国から朝鮮半島を通じて渡来人が渡って来ました。
そして大陸から渡ってきた弥生人と縄文人は混血して現在の日本人(大和民族)となりました。
そして本州全域に大和民族を形成したと考えられています。日本の東北地方は地理的な条件もあり混血が遅れ北海道の人々は混血しなかったと考えられています。
これはおどろいたのですが、ほとんどの日本人は縄文人のDNAを20%弱持っているそうです。(中国、韓国の方にはありません)
かわいい。
そう、つまり、今の大半の日本人は縄文人と弥生人のハーフ。つまりハイブリッド!
もののけ姫のアシタカの部族も東北地方の蝦夷、アイヌが大和民族に抵抗していたという感じに描かれています。
だけどだからなに?って感じで、なぜアイヌの人たちが典型的なアジア人とは違うのかは説明できてませんよね....。それを理解するには遺伝子を調べる必要があるそうです!
失われた遺伝子。ハプログループD
世界にはいろんな人がいますよね。肌が白いしと、黒い人、髪の毛がカールの人、直毛の人....。実は遺伝子を調べることで世界の人をグループ分けをすることができるのです。それがハプログループです。
ハプログループはアルファベットで名前が付けられています。
こういった木の枝のように人間の遺伝子は枝分かれしていったのです。なんか感慨深いな。
木の図なんて見てもよくわからないのでこれを見てください(笑)
アフリカ系の人から順にヨーロッパの人、アジアの人、そして最後にネイティブアメリカンという風に並んでいてアルファベットもそれと同じように並んでいます。
これを調べる方法は簡単でY染色体は父親から男の子へしか受け継がれなくほとんど形を変えずに受け継がれる遺伝子があるのでそれを遡れば超超超前のご先祖様もわかるわけです。女性にも変わらず受け継がれる遺伝子があるのでたどっていけばOKです。
こんな感じに一直線に調べられるらしいです。
それで調べた結果アイヌの人たちのハプログループはDであることが判明しました。一回ハプログループの表に戻ってみましょう。
DはEから枝分かれしたので一番近いハプログループはEです。
E!
茶番はここまでにしますが、それにしてもなんでアフリカが親戚。謎は深まるばかり。
ハプログループDは超少数派
Dというのはかなり珍しい遺伝子らしく
見てください東アジアは基本的にハプログループOなんですよ。
アジアには日本とミャンマーチベットらへんとその下のアンダマン諸島にしか見られません。中国とか韓国にはほとんどいませんね。
まてよ、
つまりこれも
これマジです。ふざけてるとかじゃなくて遺伝子的にはアイヌの人または大和民族(20%弱ぐらいD入ってるらしいから)親戚です。
けど見比べてみても全然違いますよね。遺伝子的には近いのに。
謎に迫る仮説
ここでは一つの仮説を紹介します。あくまでも仮説です。
人間がアフリカから旅立ってヨーロッパやアジアに広がって間もないころアフリカのハプロEから分岐したハプロDがアジアにやってきました。
分岐直後だったので見た目はまだ肌も黒くアフリカ系の見た目をしています。"黒いアジア人"です。
みんなどうやらいろんな場所に分岐したらしく。中国、東南アジア、ミャンマーやアンダマン諸島、なんと日本の最北端の北海道まで行ったグループもいました。
時間がたつにつれてそれぞれはそれぞれの環境に適応しました。アイヌの人たちは太陽の光でビタミンを作るために肌を白く気候に合った体や顔つきになりました。中国、東南アジア、ミャンマー、アンダマン諸島のハプロDもそれぞれが異なった見た目になっていきました。
しかしここで事件発生!
なぜかハプログループDはアジアから姿を消しました。一部を除いて。
日本、アンダマンの孤島、ミャンマーの山岳地にいたハプロDだけが隔絶された環境で難をしのぎ生き残りました。
というのが仮説です。なぜほかのアジアにいたハプログループDが姿を消したのかは解明されていません。しかし、隔絶された場所にだけハプログループDは生き残ったのでもしかしたらハプログループDが耐性を持っていなかった病気、疫病。食べ物の不足、虐殺、戦争など数えだしたら切りがありませんがなにかがあったことは確かです。
そしてアジアはほかのハプログループの人々が住み着くようになります。
なのでハプログループDは失われた血族なのです。
まとまんなくてごめんなさい😭